今回は、国内に約1400店舗を運営しているコンビニフランチャイズ「デイリーヤマザキ」について見ていきましょう。
山崎製パン株式会社が展開をしているコンビニとなっており、デイリーヤマザキ以外では、ニューヤマザキデイリーストア、ヤマザキデイリーストアーといったブランドがあります。

※2021年4月時点、デイリーヤマザキWEBサイトから抜粋

デイリーヤマザキでは、約800店舗でお弁当や調理パンを店舗内で製造しており、できたての商品が購入できると人気ですし、大きな強みとなっているようです。

大手コンビニにはないデイリーホットが強み

コンビニのフランチャイズを検討する際、どのコンビニにしたらいいのか迷うそうです。
圧倒的な知名度があり、プライベートブランドが確立されているセブンイレブンか、ナチュラルローソンなどの新しい業態を取り入れているローソンなどコンビニフランチャイズ=大手のコンビニでの開業を考える方が多いようです。

「お店でパンが焼ける」

大手のコンビニではなく、デイリーヤマザキを選んだオーナーの理由の多くは、「お店でパンが焼ける」ということでした。
最近では、店内で調理をするコンビニも増えて来ていますが、デイリーヤマザキは、その先駆けといっても過言ではありません。

2000年、店内調理のデイリーホットを開始すると、焼きたてパンや作りたてのお弁当が好評。現在では、来店客のほぼ8割が、このお弁当などを購入する固定客となり、他のコンビニにはないリピーターを獲得しています。

手作りすることで高利益につながる

どのお店でも、最新のAIまどを駆使してお弁当などを仕入れをしていますが、天候や曜日などで、品切れや売れ残りになることもあります。
しかし、店内調理であれば、その日に売れている商品を多く調理したり、廃棄率を抑えるために、少なく調理することも可能です。なので、過剰な在庫を抱えることもなくなるので、その分、店舗の売り上げに繋がっています。

契約のタイプ

デイリーヤマザキのフランチャイズには、2種類のタイプがあります。

・本部が店舗や設備を用意
・オーナー自身が店舗や設備を準備

開業に対して必要な費用に違いはありませんが、ロイヤリティーの率が変わってきます。本部が用意した場合は、約40~65%に対して、自身が用意した場合は約23~30%と半分以下になっています。

その他の制度

その他の支援ということで、最低保証制度というものがあります。最低粗利保証というもので、年間1,680万円まで保証してくれます。
また、店舗の開店月を含む4ヶ月間は、商品ロス額の一部を本部が負担してくれる支援もあり、初心者の方でも安心して開業することが可能です。

初期費用やロイヤリティは?

契約のタイプによって、初期費用が大きく変わります。今回は、本部が用意した店舗を経営した場合の初期費用を見てみましょう。

研修費 90万円
開店準備手数料 100万円
釣銭 30万円

上記以外に、開店時の商品代として150万円~、備品費用として約10万円必要となります。
また、ロイヤリティは、売り上げや商品によって違いがあり、一般商品であれば、約40~65%、ディリーホット商品だと、売上総利益に対して、27%となっているようです。
月々の支出として、人件費や光熱費なども発生してきますので、開業には、まとまった費用を用意する必要があります。

引用先:https://www.daily-yamazaki.jp/jn/keiyaku.html

加盟店オーナーの口コミ

デイリーヤマザキのフランチャイズオーナーからの口コミをまとめました。

開発担当の方は物件の詳細から、収支ややりがい、リスクまで包み隠さず話してくれ、とにかく「信じられる」と心底思えました。
基礎から身に付く研修や本部のサポートのおかげで、オープン日には1300名ほどのお客様が来店。今は、多くのリピーターを獲得することができました。

父の店に来ていたデイリーヤマザキの担当者が親切な方ばかりだったので、不安なく独立することができました。
今は週1~2日のお休みを取っています。お店のことは気になりますが、任せられるスタッフもいますので、あまり心配せずに休んでいます。

コンビニのフランチャイズとデイリーヤマザキに関する総括

山崎製パングループが展開しているコンビということもあり、お弁当や出来立てパンなどに、コンビニ運営以外での様々なノウハウが詰みこまれています。さらに他のコンビニとは違い、店内調理をしている事が大きな魅力となり、固定客を獲得することが可能です。

また、最低保証制度といった様々な制度が整っていることから、未経験者でも開業しやすくなっています。