今回は、国内500店舗を抱える大手買取専門店フランチャイズ「おたからや」について見ていきましょう。運営会社の株式会社いーふらんは、買取ビジネスを中心に、前身の会社から40年以上も続いている実績のある会社です。

※2019年2月時点、「おたからや」フランチャイズ加盟店募集用WEBサイトから抜粋

競合の買取専門店フランチャイズとしては「大吉」や「リバース」、「ブランドオフ」などが挙げられますが、おたからやはフランチャイズ特化のホームページや広告の打ち出しなど、とりわけPRに力を入れている印象です。

ゆるやかに上昇するリユース業界の魅力と売上規模

現在、リユース業界の市場規模は2020年には1兆9,000億円、2025年には2兆円を超える規模に到達すると予測されており、伸びとしても毎年1,000億円程度、前年度の10%増を実現するなど、隠れた成長市場となっています。

「メルカリ」「CASH」といった買取アプリの流行が中古品への抵抗感を軽減し、昨今の「賢く買う」節約志向の価値観ともあいまって不用品売買を活発化させている背景もあり、今後も若い世代を中心に利用者層は増えていくものと考えられます。

「今ある資産を現金化する」という特性上、景気に左右されることも少ない点では参入者にとって安心できる市場と言えそうですね。

その中で、おたからやは15年間の買取専門のノウハウや、芸能人のコロッケさんを起用したCM露出の効果もあってか、買取専門店フランチャイズとして、店舗数業界No1となっています。

参照:おたからやWEBサイト

長年のノウハウ、広告による先行者利益を活かすには

買取ビジネスは、お客様から価値のあるものを買い取り、それを買い取った金額より高い値段で換金業者に渡す、という、値付けの技術こそ要求されますが、プロの間で差別化が大きく測れない業態でもあります。

したがって、15年間運営してきた他社には真似できない独自の知見や、CM露出などを活かした先行者利益をいかに活かしていくかが成功のキモになるでしょう。

おたからやは日本全国で同じサービスが受けられる

おたからやの買取の流れは、全店舗で高性能のWEBカメラを導入し、店舗スタッフが目利きできない商品があったとしても、WEBカメラを通して本部の目利きができる経験豊富なスタッフと連携し、珍しい品でも即時買取が可能な体制を整備しています。

更に、オーナー専門の情報誌が毎月発行されており、買取金額や他店の集客数のランキング、商品の偽物情報や価格変更のお知らせまでが掲載されており、情報の横展開にも十分なサポートが入っています。

きめ細かなサービス品質の部分でたまったノウハウを活かして、加盟店や本部の成長につなげることができれば、フランチャイズとして盤石のNo1体制をつくることができるでしょう。

比較的安い資金で起業可能な買取専門店

買取はまだまだWEBで完結するまで技術が追いついていない特性上、初期投資として店舗に費用をかけることになりますが、在庫を持たず、人を雇う必要もないビジネスなので、わずか3坪のスペースからでも開業可能。比較的固定費は抑えられると言えます。

おたからやの場合、最安のシルバープランの場合の加盟にかかる金額は

加盟金 2400,000円
開業準備金 620,000円
研修費用 100~150万円
ロイヤリティ 10万円(月額)
物件費用 100万円程度
運転資金 200万円程度

参照:おたからやWEBサイト

総資金は初期費用だけで700万円程度と安くはないですが、一等地でなくてもやりくりができる実績があると本部は謳っているため、信じるのであれば初期資金が少なくても「二当地×3坪程度のスペース」という形で固定費を最大限抑えての運営も可能そうです。

ロイヤリティも他社は粗利に応じて「固定額+粗利の○%」と設定しているところもあるのですが、おたからやは月額固定のため、収益を伸ばせば伸ばすほど加盟者へのリターンも伸びやすいモデルになっています。

買い取った貴重品は即日換金が可能で粗利40%を実現できるためお金の回りもよく、初期投資のハードルを乗り越え1回お金を回す感覚をつかむことができれば、6ヶ月~1年での投資回収も可能とのこと。

買取専門店には様々な物品が持ち込まれるので査定が難しそうな印象を受けますが、貴金属、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、ブランドバック、ブランド時計と物品に対応する研修が充実しており、最大10日程度の研修で贋物をつかまされたり、適正価格以上で買い取ったりしてしまうリスクを軽減することができます。

買取専門店フランチャイズとおたからやに関する総括

買取専門店ビジネスはフランチャイズ業態の中では固定店舗や専門スキルが必要なことから、初期投資も少なくなく、店舗数自体は他業態に比べて多くはないのが現状です。裏を返せば、新規参入者を含めて競合が大きく増えることはなく、市場は伸び続けるので1店舗当りの収益性は高まっていくとも考えられます。

おたからやは長い歴史の中で培ったノウハウを活かし、これからも先陣を切り続け、市場を作っていくでしょう。買取専門店に興味があるのであれば、この波に乗ってみるのも1つの手かもしれませんね。