今回は、国内850以上の店舗を抱える車修理専門店フランチャイズ「トータルリペア」について見ていきましょう。トータルリペアは日本に「カーリペア」の文化を根付かせたとも言われる大手フランチャイズ本部です。自動車の他にも、住宅の原状回復のリペア技術も取り扱っており、「修理・回復」という市場に対して幅広くアプローチしています。

※2019年2月時点、トータルリペアWEBサイト、「フランチャイズの教科書」WEBサイトから抜粋

競合の車修理専門店フランチャイズとしては「ピッカーズ」などが挙げられますが、調査した限りでは車修理に特化して、最も歴史長くやってきたフランチャイズがこのトータルリペアになります。

伸び代を感じさせる車修理業界の利用状況

少子高齢化の影響やカーシェア・ライドシェアの普及などによって、国内の自動車販売数は減少が続くと予想されています。実際に、BMWやフォードなど大手の自動車メーカーまでもがカーシェア事業に参入してきていることをみると、自動車を所有するではなくレンタルする――という方向にシフトしてきているのが現状です。

しかし、車に代替する手軽な移動手段がない以上、車そのものがなくなることはありませんし、Apple、Google、IBMなどの大手IT企業が研究開発に参入することによって技術革新が進み、車の寿命年数が大幅に延びたり、整備する箇所が増えたりする可能性があります。

そういった意味では、これから大きく伸びる市場とは言い難いですが、短期的に大きく落ち込むことはなく、将来は再び需要が高まることが見込まれます。

また、働き方の多様化によって自動車整備士の数そのものが減っており、現在は外国人の技能実習生の受け入れを進める企業が増えているほど自動車整備士不足と言われています。

市場は伸びないけれども、競合相手が減っているという背景から、今から参入しても遅くない業態だと言えるのではないでしょうか。

車のIoT化にいかに対応していくかが成功のカギ

ITの技術革新により、ここ10年ほどで自動車自体により高度な機能が備わるようになりました。例えば車間距離によって自動ブレーキがかかるシステムは既に実用化されていますし、アメリカでは自動運転車が実用化に向けてテストされています。

ですので、自動車整備士は日進月歩で進化していく車の機能に対応できる技術が求められます。逆にいうと、最新モデルの整備にも対応できる技術力があれば、他社が取りこぼした需要を押さえて、さらなる収益増加を見込むこともできます。

トータルリペアは未経験でも起業可能

トータルリペアでは未経験者700人が開業を果たしており、加盟店専用の技術動画を用意し知識の習得体制は万全。苦手なポイントがあれば追加技術訓練を何度でも、無料で受講することができます。

現在のフランチャイズとしてのラインナップは、車のキズや凹みの修理、ホイールのキズの修理、シートの焦げや劣化の修復やクリーニングといった一般的なものにはなってきますが、技術革新により高度な修理技術が求められることによって、形を変えていくかもしれませんね。

頭金0円で独立開業を謳うも、実際の費用感は…

トータルリペアのホームページを見ると、「頭金0円で独立開業」と大きく打ち出されています。しかし、よくよく見てみると日本政策金融公庫や提携ローンの借り入れをすることで初期費用を実質0円にしようという考え方で、他企業のフランチャイズのサポートと大きく変わらなそうです。

実際の費用感は、

加盟金 150万円
設備費 100万円
初期商材 35万円
ロイヤリティ 3万円(月額)

※ただし、エリアによって加盟金は変わるとのこと
https://fc.dai.co.jp/fc/63816/model_init

フランチャイズの開業資金以外にも

初期費用285万円からという記載があり、車という大きなモノを扱う設備費用が必要な割には安いように見えます。しかし、土地や建物の準備やその内装・外装の費用について記載がなく、それらを含めて100万円は厳しいようにも見えます。
加盟希望者はホームページに書いてある以外の隠れたコストがどれだけ発生するかを慎重に見極める必要がありそうです。

ただし、車修理の単価は部品代を別とした粗利が小さいものでも1万円は超え、大きいものだと10万円台に乗ってくることもあります。平均粗利5万円だとしても、20件を施工すれば月粗利100万円に到達します。仕入れや在庫も不要で、その粗利率は90%とも言われています。

これだけ車が走っていて事故が絶えない社会ではあるので、初期費用の壁を乗り越え、無事に開業できるのであれば、努力次第ではありますが仕事が途切れることは少ないのではないでしょうか。
 

車修理専門店フランチャイズとトータルリペアに関する総括

車修理業界は依存する車販売の減少により一見逆風にも見えますが、技術革新によりチャンスが訪れる可能性もある業界です。整備士の減少もあいまって、今からの参入でも遅くないでしょう。

その中で、トータルリペアは車修理業界を牽引してきた技術力とサポート体制で現在の需要をつかみつつ、新しい技術に関するラインナップ整備にどこまで対応できるかがキモとなります。

車好きの方、機械好きの方にとっては、どんどん面白くなってくると言えるのではないでしょうか。