今回は、こども写真館フランチャイズを展開する「プレシュスタジオ」について見ていきましょう。

ディッグ・フィールズ・アンド・コー株式会社が運営しているプレシュスタジオは、こども写真館フランチャイズで、都内を中心に10店舗を展開しています。
スタジオは一軒家を借りて撮影できるというのが特徴で、人気の高い写真館です。

※2020年9月時点、プレシュスタジオWEBサイトから抜粋

七五三や節句、入学卒業、成人式など、節目ごとに子供の成長を記録する事が増えており、子供用写真館業界は右肩上がりに急成長をしています。

こども写真館の市場

こども写真館の利用シーンは、百日祝いや七五三、入学卒業などが一般的でしたが、現在では、お誕生日や、1/2成人式、また、マタニティの記念写真など新しい撮影の場面が増えてきています。
少子化というマイナス要因がある中、両親に加え、祖父母がかわいい孫のために商品を購入するという「シックスポケット」現象や、子供の成長を記録する事への価値が高まり、こども写真館は右肩上がりに成長しています。

写真館のタイプ

写真館と言っても、様々な運営タイプが存在します。

・一軒家貸切型
・スタジオ型
・出張型 など

例えば、一軒家貸切型ですと、撮影は基本的に一組ずつの撮影になる為、リラックスした自然な表情などを撮影することが出来ます。
スタジオ型は、ショッピングモールなどに併設されていることが多く、全国どこでも同じサービスを受けることが出来ます。また、衣装の種類が多く、キャラクターなどと一緒に撮影することが出来ます。出張型は、指定した場所に来て撮影をしてくれるため、日常に近い表情などを撮影することが出来ます。屋外での撮影の場合は、天気に左右される事がある為、日程の変更を余儀なくされる場合があります。

プレシュスタジオは高い売上が見込める

高い売上が見込める理由として、プレシュスタジオは、直営店・フランチャイズ店ごとに内装が大きく異なっています。実際に、内装とカメラマンを気に入って近くのお店ではなくわざわざその店舗に毎回訪れるお客さんも多く、リピーターが付きやすいという点が考えられます。

プレシュスタジオのデータを見ると平均顧客単価が約49000円、店舗平均年商は約7000万円という高い水準を誇っています。また売上の約6割以上が加盟店粗利益となっており、初期コストの回収も平均約1年5ヶ月という点が特徴です。
また、少人数のスタッフで済むため、他の写真館ほど人件費がかからないという点も、高い売り上げに繋がっているようです。

写真館のフランチャイズオーナーからの口コミ

実際に口コミをチェックしてみると、プレシュスタジオは、経営ノウハウがあることで未経験者でも始めやすい。集客をプレシュスタジオにお任せできるというのは楽。という意見が多く見られます。
また、他店の写真館のフランチャイズオーナーからは、数ではなく質をしっかりと重視すれば、面白いビジネスになると思う。全国展開している写真館との差別化が大事だと思う。といった口コミが投稿されています。

プレシュスタジオのフランチャイズは初期投資はどれくらい

スタジオの運営開始には、約1,000万円の費用が必要となります。

加盟金 300万円
ロイヤリティ 利益の20%
店舗契約 50万円
内装構築費 600~1000万円
撮影機材・衣装・小物 100~200万円

また、毎月のランニングコストは、人件費や家賃で約110万円前後、また、成果報酬として本部に集客手数料やオプション制作代行費などが別途発生します。

こども写真館フランチャイズとプレシュスタジオに関する総括

商品構成やレイアウトなどガチガチのルールが定められて、そのルールに従う必要があるというイメージが強いですが、このスタジオはお店を運営するスタッフ・カメラマンが最も子供の魅力を引き出せる空間を演出することができるのです。
逆を言えば、撮影技術や接客スキルだけではなく空間演出も重要な要素ということです。