今回は、立ち上げから1年強で国内30店舗を抱えるiPhone修理専門店フランチャイズ「スマップル」について見ていきましょう。運営会社の株式会社スマップルは、創業時期は詳しく載っておりませんが、iPhone修理フランチャイズの1業態のみで運営をしているようです。

※2019年2月時点、スマップルWEBサイトから抜粋

競合のiPhone修理専門店フランチャイズとしては「iPhone修理ジャパン」や「スマホスピタル」などが挙げられますが、スマップルは初期費用の安さとWEBでの集客力を全面に押し出し、差別化を図っています。

10年スパンで堅調な上昇を見せる、iPhone修理の市場規模

現在、iPhone修理業界の市場規模は2017年には2,373億円程度、2020年には4,000億円を超える規模に到達すると予測されており、現在まで堅調な伸びを見せています。

ガラス割れ交換、バッテリー交換、ホームボタン交換、カメラ交換、コネクタ交換、水没復旧など、iPhoneを使用する限り常に隣り合わせにある故障すべてに対応しており、携帯電話の多機能化もあいまって、緊急性が高く、需要が強い分野と考えられます。

ただし、iPhoneという毎年のようにモデルチェンジが起こり、我々の想定のできないような革新的な開発を見せてくる機器に関わる業界である以上、技術革新によってお仕事が減ってしまうリスクはありそうです。

例えば、直近のiPhoneはイヤホン用のコネクタがなくなったり、ホームボタンがなくなったりしています。今後、強化ガラスを利用してガラス割れ交換の需要が減ったり、バッテリー交換が素人でもできるようになったりと、技術革新が進むかもしれません。

また、現状は考えにくいですが、他社製品がiPhoneを凌駕する機器を生み出し、iPhoneそのものの母数が減ってしまう可能性もあります。そういった場合、iPhone修理専門店フランチャイズはこれまでの技術を活かし、他社製品に適応しなければならなくなる可能性もあります。

ただし、上手く適応することができれば、スマホ修理市場自体は2兆円規模あるため、つぶしがきくお仕事ではありますね。

スマップルは比較的歴史が浅いフランチャイズではありますが、マーケティング力を活かした展開で急速に拡大し、認知度を高めています。

変化の早い業界の中で、どのようにマーケティングを進めるかがキモ

前述の通り、iPhoneは毎年のようにモデルチェンジが起こり、修理箇所も増えたりなくなったりを繰り返しています。

そのため、いかに最新モデルの情報を取り入れ、それに対応したラインナップや講習を整備して集客媒体に反映し、競合の状況も見ながら絶妙な価格設定をしていくががキモになりそうです。

スマップルはWEBでの露出を特に強みとしており、本部にGoogleの有資格者を配置し、SEO(検索エンジン最適化)はもちろんSEM(検索エンジン広告)やMEO(Googleマップ検索最適化)といった対策を行っています。

検索エンジンはアルゴリズム変更や広告出稿機能の追加など、iPhoneのモデルチェンジ以上に短期間での変化が続くため、常に変化に対応してホームページ内部を調整したり、システムを変更したりする必要があります。

こういった変化への対応がしっかり行われる体制ができているのであれば、iPhoneのモデルチェンジに伴うマーケティングにもいち早く対応ができ、今後も加盟店の収益が伸びやすくなるのではないかと考えられます。ホームページで謳われている「No1を目指せる」という言葉も現実味を帯びてくるでしょう。

加盟費もロイヤリティも0円!新興勢力ならではのビジネスモデル

スマップルで特徴的なのが、初期コストの低さです。

加盟金 0円
開業準備金 300,000円→0円
ロイヤリティ 0万円(※ただし、会員費が月額50,000円)

参照:スマップルWEBサイト

加盟店舗数を急激に増やしたいという意図からか、加盟金もロイヤリティも0円、開業準備金は3ヶ月継続することで0円になるという見せ方をしています。また、他社iPhone修理フランチャイズからの乗り換え割引として、開業準備金が0円になるところも面白いですね。

店舗も5坪程度から営業可能なので、固定費は抑えられます。

研修費用などの雑費の詳細は分からないので収支モデルからの予測になりますが、恐らく初期コストを最低限に抑えた上で、WEB広告などの運用手数料を継続フィーとして収益の柱としているのではないでしょうか。加盟者にとっては費用対効果が合うのであれば集客に効果的なWEB広告を代行してくれるというのは心強いですね。

また、壊れたパーツを再利用したり売却したりすることによって、仕入れ原価を実質売上の25%~30%にする独自のノウハウがあるようです。憶測ですがこのあたりで本部に何らかの収益が入っているかもしれませんね。

iPhone修理専門店フランチャイズとスマップルに関する総括

iPhone修理ビジネスは1つの機器に依存する以上リスクもありますが、市場は堅調に伸び続け、その性質上緊急性も高いので、無事に開業ができれば当面の間受注に困ることはないと言えるでしょう。

その中で、スマップルは歴史やサポート面は競合フランチャイズに一日の長があるものの、WEBマーケティングのノウハウを活かすことで変化にいち早く対応し、急激な伸びを見せています。スマップルの展開がどうなるか、今後に注目ですね。